先日の夕方、果樹園で作業をしていると、私の目の前を何かがものすごい速さで駆け抜けていくのが見えました。一瞬驚きましたが、地面からかすかに伝わってくる飛び跳ねたときのような振動から、すぐに「野ウサギ」だとわかりました。近くで見てみたくなった私は、すぐにその後を走って追いかけましたが、追いつくことなどできません。すぐに見失ったものの、近くにいるはずだと思い、足音をたてないよう歩きながら辺りを見回していると、背中を丸めて草を食んでいる野ウサギを発見。私も背を低くしてゆっくり一歩ずつ近づいていくと、なんとか10メートルくらいまで近づくことができました。下の写真は、そのときの野ウサギです。私に気づいたのか、草を食むことをやめ頭を上げて辺りを警戒しているようにも見えます。野ウサギは、この写真を撮影した直後に再び飛び跳ねて去っていきました。
野ウサギは、冬の時期に苗木などをかじる食害をもたらす場合があります。しかし、いまは食べ物となる草が豊富にありますから、そうした被害を受けることもないでしょう。疲れが出てきたなかでのかわいいお客さまの来園だったため、気持ちが和みました。
↑写真●果樹園に訪れた野ウサギ。ズームで撮影したうえ、データの容量を下げているため、はっきりと写っていませんが、体長は30センチメートルほどでした。
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