当果樹園ではこのほど、ぶどう(デラウェア)のジベレリン処理作業を行いました。さくらんぼの受粉作業を終え休みなくこの作業を行うこととなりましたが、ぶどうを“種なし”にするためには欠かせない大切な作業です。
「ジベレリン」とは植物の成長を促す効果がある植物性ホルモン。この作業では、ジベレリンの水溶液を写真1のようにカップに入れ、ぶどうの房を一つずつ浸していきます。水溶液が赤いのは色紅を混ぜているため。水溶液に浸した房はほんのりと赤くなることから、浸していない房を見落とすことを防いでくれます。
↑写真1●ジべ処理作業をする筆者。上を向き、両手を上げたままの状態が続きます。
ジベ処理作業は、一般的に開花の14日前に行うこととされています。つまり、この作業は適期があるということですが開花日を明確に予測することは困難です。このため実際はぶどうの生育状況で判断することとなります。また、この作業は他の作業を中断してでも一気に進めていかなければなりません。そのためジベ処理作業は家族やアルバイトなど、一人でも多くの作業者を集めて行われることから、当果樹園も含め多くのぶどう畑では、この時期になるととても賑やかな声が響き渡ります。
↑写真2●棚の上は、ぶどうの新梢がだいぶ伸びてきました。
コメント