今シーズン初の雪景色に

当果樹園のある山形では1月21日、朝から降り始めた雪が日中もやまず、午後になってようやく雪が積もった果樹園の光景を撮影することができました(写真参照)。とはいえ雪は水分を多く含んでおり、翌日にほとんど消えてしまいました。
 例年、この時期の果樹園は雪が積もっているのですが、今シーズンは年が明けても雪がなかなか降らず暖かい日が続いています。山形地方気象台がこのほど発表した「気候統計値」によると、昨年12月は平均気温が平年2.6℃に対し3.3℃(平年差0.7℃高)、日照時間も平年80.7時間に対し93.5時間(平年比116%)でした。また、降水量は平年82.7㎜に対し42.5㎜(平年比51%)であったことがわかりました。冬の山形の空は雪や雨が降らなくてもほぼ毎日、厚い雲に覆われ気温も低く、どんよりとした天気が続きます。今回、暖かく感じている要因には平均気温が高かったことのほかに、長い日照時間や雨が少なかったこともあったようです。
 気象庁の「向こう1か月の天候の見通し 」によれば、北日本の日本海側は今後も平均気温は高く、降水量も少ないと見込んでいます。そうしたなか当果樹園では、さくらんぼの剪定作業を始めました。外では分厚い防寒着でなくとも十分活動できるのはありがたいことですが、その一方で、暖冬が農作物の生育に与える影響を危惧する声も聞こえてきます。今後の天候の推移を注視し、果樹の栽培管理に反映していきたいと思います。

写真●ようやく雪で白くなった果樹園。翌日には溶けてなくなり、それ以降も暖かい日が続いています。

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