当ウェブサイト管理人の私は先日、『小型車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)の運転の業務に係る特別教育』を受講してきました。
建設業などの事業者は法令で、労働者を重量が3トン未満のブル・ドーザーやトラクター・ショベルそしてドラグ・ショベル(バックホウ)といった機械を運転し、整地、運搬、積み込み、掘削する業務につかせるときは、安全のための特別教育を行うことが義務づけられています(労働安全衛生法第59条第3項、労働安全衛生規則第36条第9号、安全衛生特別教育規程第11条)。今回参加した特別教育はこれに基づくもので、特別教育を受けた人はカード型の修了証を受け取り作業時は必ず携帯することが求められています。
農業でもバックホウを用いて作業を行う場合があります。たとえば果樹を切り倒した後に残った切り株や根を掘り起こしたり、パイプなどを埋設する溝や穴を掘ったりするときです。今回受講した特別教育の主な対象者は建設現場などで働く人ですが、農作業で安全にバックホウを用いた作業を行うためにも、そうした方々と同じ知識を身に着けることはとても重要なことと考えます。
特別教育は2日間にわたって行われました。一日目は関係法令のほか、機械の構造や取り扱いに関する知識を学びました。たとえば機械のアームやバケットを動かすための油圧装置の構造。これらを学ぶことで、小さな作業レバーで重い土砂を軽々と持ち上げるしくみを知ることができました。また、機体の構造や重心などを学ぶことで、機械の作業時の安定姿勢を理解することもできました。二日目は実際に機械を運転して行われた実技です。乗車前や乗車後に行う点検、実際に動かす前に行う指差し呼称による前後左右の確認のほか、降車するときに機械が意図しない動きをしてしまわないよう作業レバーをロックすることの重要性などを学びました。
この二日間、ご紹介できる写真を撮影することも忘れて講義に聞き入ってしまいました(今回は写真を紹介できず申し訳ありません)。道路工事の現場などでこうした機械を運転して作業している光景を目にしますが、安全を十分考慮して行われていることがよくわかりました。私もこの特別研修で学んだことをバックホウなどの機械を用いた農作業の現場で生かしていきたいと思います。
コメント
コメント一覧 (1件)
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
年末年始は寝込んでいました。身体には気を付けてください。