暦も12月に入りました。当果樹園のある山形では、朝晩は冷え込むものの日中は温かい日も多く、力仕事をする際は上着を脱いで半袖になることもあります。気象庁が11月末に発表した東北地方の1ヵ月予報によれば、東北日本海側は平年に比べ曇りや雪、雨の日が少なく、平均気温が高い確率も60%とされています。当分は温かい気候が続きそうなため、外での作業がやりやすいのではないかと考えています。
さて、当果樹園ではこのほど、ぶどうの枝の剪定が完了しました。不要な枝を取り除いた後の棚を見上げてみますと、どのような樹形をしているのかがハッキリとわかります(写真1、2参照)。また、剪定の前と後では、雪が降った際に棚に積もる雪の量に大きな差があります。剪定が終われば、雪が降っても棚がつぶれないよう慌てて雪降ろしをしなければならなくなる可能性も低くなることから、まずは一安心といったところです。
↑写真1●つい最近までは、棚の上にたくさんの枝がありました。
↑写真2●来年の春を待つぶどうの芽
一方、さくらんぼの葉は黄色に変色し落葉を始めています(写真3参照)。先日、水はけがよくないと思われる場所に暗渠(あんきょ)を設置する作業を行いました(写真4参照)。降った雨水が土中にいつまでも止まってしまうと、果樹の成長に悪い影響を与えてしまいます。そこで約50~60センチメートルほどの溝を掘り、ここに多くの小さな穴が開いた塩ビのパイプを埋設します。すると、土中にしみ込んだ余分な雨水がこのパイプを通って果樹園の外に排出されることになります。今回設置した暗渠の効果については、今後の生育状況を見ながら判断していきたいと思います。
↑写真3●紅葉が始まったさくらんぼ
↑写真4●排水のための塩ビのパイプを埋設するための溝
コメント
コメント一覧 (1件)
収穫が終わってもたくさんやるべきことがあるんですね。
昨日今日と東京はコートがいらないくらい暖かいですよ。
身体に気を付けて来年の収穫に向けて頑張ってください。