さくらんぼの花が満開

 当果樹園ではこのほど、さくらんぼの花が八部咲きとなり満開を迎えました。枝には写真1、2、3のように白い小さな花が咲き誇っています。とはいえ私たちは「今年もきれいな花が咲いた」などと、のんびり眺めている時間はありません。
 さくらんぼは、異なる品種のさくらんぼの花粉で受粉しなければ結実しません。「佐藤錦」を実らせたいのであれば、たとえば「紅さやか」の花粉を受粉させなければならないのです。そこで私たちは「毛ばたき」を使ってさまざまな品種のさくらんぼの花粉をとり受粉作業を行っています(写真4参照)。また、この作業には頼りになる相棒たちがいます。それがマメコバチやミツバチなどの訪花昆虫。そのうちマメコバチはさくらんぼを栽培している農家ならたいていは飼育している昆虫で、受粉作業をしている私たちの頭の上をブンブンと羽音をたてながら飛び、花から花へと移動して受粉作業を手伝ってくれます。おいしいさくらんぼを食べていただくには、この作業をおろそかにできないことから、いままさにこの相棒たちと一緒に頑張っています。

↑写真1●満開を迎えたさくらんぼの花

↑写真2●枝には白い花が並んでいます。

↑写真3●くす玉のように咲き誇っています。

↑写真4●毛ばたきで受粉作業を行う筆者。毛ばたきはダチョウの毛でできています。軽いものの、この作業を1時間程度行うだけで僧帽筋や三角筋がしっかりパンプアップします。

他方、ぶどうの新梢は写真5のようにだいぶ伸びてきました。一つの新梢には小さな房が2~3つ見られるようになり、間もなく種なしぶどうにするための作業であるジベレリン処理を行う予定です。

↑写真5●伸びたぶどうの新梢

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